アナログ漫画館


              ここではコミックスタジオでマンガを描き始める以前の作品を見ることができます
              そう、墨汁をカブラペンに付けて模造紙などという紙に描いた作品です
              最後の方ではロットリングというペン(?)で主線を引いたりしていました
              これらの作品を描いたあと漫画製作を一時中断してコミックスタジオに出会い
              再び漫画を描き出すまでのブランクは5年ほどありました
              中学生のころの落書きみたいな作品まで入れると100編になんなんとする作品群
              その中から何とか見てもらっても恥ずかしくないものを集めました
              当然、筆を折る直前のものが多いですね
          
              アナログ作品とは言っても、すべてスキャナーでコミックスタジオに取り込んで
              最小限の手を加え(トーン貼りとかね)、リニューアルしてコミックアジトに投稿したものです
              日付はコミックアジトに投稿した年月です
              しかし描かれたのはそれより5年〜それ以上むかしということになりますね



冬のほうせんか (25ページ) 2004年4月投稿
久雄の湯飲みに茶柱が立った。「何かいいことが起きるよ」おじいちゃんの病気が良くなるように、久雄はその茶柱に願いをかけた。    


この作品は時期的に「ふえるふえる」と「海、果てしなき庭」の間の作品です。
「ふえるふえる」は雑誌への投稿を目的に描いたのに対して、これは「海、果てしなき庭」と同じ同人誌のために描いたものです。
ですから投稿しようとか、編集者に見てもらおうとかは全く考えずにひたすら好きなように描きました。

いまだにそうですが、ぼくは新しい作品を描き始める時にどういう雰囲気にするか(人物、背景の絵柄まで含めて)から考えて行きます。
この「冬のほうせんか」の場合は、資料を参考にして、背景をつげ義春ばりに徹底的に描き込もうということを決めました。
資料のための写真集を1万円以上買い込みましたねー
今だったらネットで検索していくらでも手に入るような風景写真ですけど。

同人誌の読者の反応はおおむね好評でしたが、一人だけ「モロ同人誌〜、いやだー」という人がいたことをいまだに覚えています。

ところで、この作品の核になるアイデアの部分は作者の実体験です。
ふえるふえる (32ページ)  2004年3月投稿
この作品は新製品漫画館の「地球であふれちゃう」のプロトタイプです。基本のアイデアは一緒ですが結末へいたるストーリーがまったく別物です。 

「ふえるふえる」は元々は自作の小説でした。
その小説をほぼ忠実になぞりながらもギャグを新たにたくさん詰め込んで出来上がったのがこのマンガ版「ふえるふえる」です。
その後、吾妻ひでおのファンクラブみたいなのに入った時に会誌に描くために「この作品のアイデアを吾妻ひでおが描いたらどう描いただろうか?」と言うコンセプトで下書きを半分ほどしましたが、途中で投げ出していました。
登場人物は吾妻ひでおさんのキャラクターで描いていました(博士はモーロー博士でしたね)
それを最近引っ張り出して読み直してみると、けっこう面白かったのでキャラクターを自分のものに変えて、コミスタで最後まで描いたのが「地球であふれちゃう」と言うわけなんです。
さらにこちらの「ふえるふえる」の方も読み直すと捨てがたい気がしたんですねー
32ページもありますから、読み応えがあると思います。
海、果てしなき庭 (46ページ) 2003年2月投稿
恋人は海の彼方にいます。毎日のように海に願いをかけるミリアムは、楽しかった広い庭での思い出を広い海原にかさね合わせます。


以前、ある同人誌に発表したものです。
最初は前編、後編に分けて投稿するつもりでそれぞれ表紙をつけたんですがやっぱり続けて見てもらったほうがいいような気がして、そのまま投稿しました。でも今回新しく描いた後編の表紙がもったいないので、最後に貼り付けました。
表紙が前と後ろにあるという豪華版?
さらに「あとがき」を入れて全46ページです。

この作品はコミックスタジオ投稿サイト(現コミックアジト)の以前のコンテスト、第四回MMAの一般部門を受賞しました。
10月はキンモクセイのかおり (48ページ)
それは10月だった。一年中でほんのわずかの間だけ季節を感じる時。夏も冬も春もなく10月だけのただひと月の秋の季節があった‥

これは「海、果てしなき庭」のあとに、同じ同人誌に描かれたアナログ作品です。
レトロな未来という感じですかね。

ぼく風に言うと「ケータイ電話の発達しなかったもうひとつの未来」かな?
これが描かれた当時は、ケータイなんて一般的じゃなかったのに、なんとまあ小学生まで持つ時代になっちゃいました。

かの「鉄腕アトム」の中に、アトムが空から降りてきて御茶ノ水博士か誰かに連絡をしようと、ある家の人に「電話を貸してください」と言う場面があるそうです。(しかもその電話はコードレスですらない)
ケータイぐらい持ってなさーい。
っていうか体に内蔵してなきゃだめですよね。

まーま、そのへんは大目に見てと‥

この作品は半分ぐらいまでせっせとトーンを貼ったのですが、途中で元のまま見てもらったほうがいいような気がしてきて、トーンレイヤーをごく一部を除いて削除してしまいました。
セリフは結構直しました。
人の名前も多少変えましたね。

二人の科学者が出てきますが、二人ともタイムマシンにちなんで「時機」(じき)と発音できる名前だったのです。
路旗(みちはた)と寺基(てらもと)なんてね。
ルビをふらないと読めないし、わざとらしいので、それぞれ「道畑」と「寺本」に直しました。


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